こんにちは。堀です。
写真をご覧になってなんだ~こりゃ???と思われた方もいらっしゃるでしょうか。
今回はタイヤのヒゲ切りについてご紹介いたします。
弊社はTOYO TIRE株式会社様のカタログ撮影の協力もさせていただいてます。
まず、撮影対象のタイヤがTOYO TIREの工場より送られてきます。
送られてきたときはこんな感じです。
タイヤからゴムの突起物がたくさん出ていますね。
これはスピューというものですが、通称“ヒゲ”と呼ばれています。
タイヤの製造過程では、ゴムの塊を金型に入れて圧力で押し付け、高温による熱化学反応でゴムに弾力性を持たせてトレッドパターンの成型をするという工程があります。その金型には最後の仕上げの時に空気を抜くために、たくさんの穴が開いています。
タイヤのトレッドパターンが複雑になればなるほど、空気を抜く穴がたくさん作られます。
そのエア抜きの穴にゴムが入って固まったものが突起物の正体です。
ヒゲいっぱいのタイヤができあがりますが、工場から出荷されるときには走行に支障が起きない長さまでカットされます。
さてさて、カタログ撮影の話に戻ります。
走行に支障がなくても、カタログ撮影には支障があるこのヒゲ達。
工作用のニッパーで一本一本切っていきます。
タイヤの表面にある何本かの線は識別線と呼ばれるもので、タイヤの種類やサイズが一目でわかるように統一されています。
こちらの識別線もカタログには無用なので消していきます。
どんなカタログに載るのかな・・・と思いつつ・・・・
綺麗になったタイヤがこちら!
ツルツル!仕上がる頃には名前を付けたくなるくらい愛着が沸いてきます。
タイヤカタログをご覧になる機会がありましたら、ツルツルタイヤの裏話を思い出していただけると嬉しいです。