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三菱 コルト600 整備日記2

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こんにちは。

前回のコルト600の続きです。

前回はクランクシャフトのロックを解決するところまでご紹介しました。

いよいよここからエンジン始動まで持っていきます。

基本的にいつのどのエンジンもエンジンが回転する3要素「良い点火、良い圧縮、良い混合気」が揃わなければエンジンは調子良く動く事は出来ません。

その3要素を1つずつ確認し解決していきます。

まずは点火系統。

火花がありません。確認したところイグニッションコイルの電気系統に不具合があり配線を引き直して解決。

さらにポイント接点を清掃、調整し火花が飛び始めました。

次に圧縮。

計測したところ圧縮も低く、バルブのシート周辺の腐食を切削、清掃し

バルブシートとの当たりを付けて始動に十分な圧縮を確認出来ました。

組付けながらタペットクリアランスも適切に調整していきます。

最後に混合気系統です。

キャブレターを分解しオーバーホールしていきます。長年溜まったガソリンの沈殿物が固着しているため分解した部品の一つ一つを丁寧に清掃していきます。

ジェットの穴は髪の毛よりも細い穴もあり非常に精密です。

更に加速ポンプの作動も悪く、そちらも現物修理で解決していきます。

無事にキャブレターが組みあがりました。

いよいよキャブレターを取付けエンジンを回してみます。

無事にエンジンがかかりました。     

数十年ぶりに火が灯ったエンジンは心地よい音をしながら快調にアイドリングしています。

まずはエンジンが始動でき一段階目が完成しました。

しかし実際にはアクセルペダルからのワイヤーやチョークワイヤーなども固着しており、運転席から制御出来ておりません。またオリジナルの機械式燃料ポンプも今は故障している為キャブレターには仮で別系統から燃料を送っており、実際に走行するにはこれらの問題も解決しなければなりません。

そして車が走行するには走る、曲がる、止まる、の機能を満たす必要があります。まだ走る段階にも行けておりません。

長い整備記録になりそうです。

次回もお楽しみに。

 

 

 

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