本日ご紹介する作業は
フェラーリ F430
カムシャフトコントロールバルブ交換です
今回のお客様のご用命は
「エンジンチェックランプが点灯する」
診断機にて故障コードを読み取ると
P1552
インテークカムシャフト
コントロール回路オープン
のコードが現在故障で入力あり
F430のカムシャフトコントロールは
左右バンクそれぞれ
インテーク、エキゾースト
各カムシャフトに設けられており
合計4個のコントロールバルブがあります
4個のバルブそれぞれの単体抵抗を測定し
バルブ本体内部に断線がないことを確認
その際1つのバルブコネクター内に
オイルが溜まっているのを発見
オイルを清掃しエンジンを始動すると
故障コードが現在故障でなくなり
コネクター内のオイルにより不具合が
発生しているとわかりました
このオイルは外から侵入したものではなく
バルブ本体内部より配線側に
オイル漏れしたオイルが
配線内を登っていきコネクター内部に
流入したものでした
これを毛細管現象といい
油圧がかかる部分から配線側に
オイル漏れした際に起こる症状です
酷い車はトランスミッション本体から
ミッションECUのコネクターまで
オイルが到達する車もあります
他のバルブも同じ期間
使用していることから
全てのバルブ交換をお客様にご提案し
交換作業を進めます
コントロールバルブは
シリンダーヘッドカバー内部に
取り付けられており
エンジン上部を分解する必要があります
国産車などではエンジン外側から
刺さっているような格好で
取り付けられていることが多く
このメンテナンス性が何とも
イタリアスーパーカーといった感じです
交換作業完了後
診断機にてリセット作業を行い
エンジンを始動し制御値を確認
試乗点検して
エンジンチェックランプが
点灯しない無いことを確認し
作業完了です
当店では各部門のスペシャリストが
お客様のお車に最適な作業を
ご案内させていただきます
国産車・輸入車の整備、修理
新旧問わずお問い合わせください
この記事を書いた人
S&Company大阪整備
前田英祐
国家一級自動車整備士