本日ご紹介する作業は
フェラーリ 458 スパイダー
DCTオイル&ギヤオイル交換です
フェラーリ458のミッションは
メルセデスベンツAMGGTなどに
搭載されているゲトラグ7速DCT
7DCL750で、フェラーリの呼称は
「F1ギヤボックス」
DCLのLはLongitudinal(縦置き)を
意味します
余談ですがメルセデス・ベンツでは
「SPEEDSIFT DCT」と呼ばれます
ここではDCTそのものについての
詳しい説明は割愛しますが
構造は非常に複雑で
湿式クラッチDCTの場合多くは
クラッチ用と油圧制御用のオイルが
共通となっています
従ってDCTオイルには
バルブボディの細かな油圧制御と
クラッチの動力伝達に十分な性能を
兼ね備えていなければなりません
更にフォルクスワーゲンなどでは
ギヤオイルも共通の車種もあり
オイルに求められる性能はかなり
高いものになります
今回作業する458は
ギアオイルとDCTオイルが別なので
2種類のオイルを交換します
早速車両をリフトアップし
2種類のオイルを抜いていきます
今回使用するオイルは
ギアオイル「MOTUL GEAR300LS 75w-90」
DCTオイル「ROYALPURPLE SYNCHROMAX」
を使用します
MOTUL GEAR300LS 75w-90は
LEDにも対応した高性能ギアオイルで
オプションでEデブを入れられている
お車でも安心してお使い頂けます
DCTフルードは純正相当の値段で
性能に定評のある
ROYALPURPLE SYNCHROMAXを選択
ギヤオイルとしても使えるほど
耐圧性能がありながら
バルブボディの高速作動にも
対応した粘度で
紫色のオイルが特徴的です
専用アダプターを使用し
オイルを規定量圧送注入後
エンジンを始動し油温が規定の温度に
なるまで診断機で測定しながら待ちます
規定の温度に達したら油量調整を行い
ドレンプラグを締めリフトを下ろします
試乗点検後漏れがないことを確認し
アンダーパネルを復元して
作業完了です
当店では各部門のスペシャリストが
お客様のお車に最適な作業を
ご案内させていただきます
国産車・輸入車の整備、修理
新旧問わずお問い合わせください
この記事を書いた人
S&Company大阪整備
前田英祐
国家一級自動車整備士