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~大阪オートメッセ2018~での衝撃

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流行は追うものではなく、
発信すべきものだ。

約22万人が来場した、関西最大級を誇るカスタムカーのイベント「大阪オートメッセ2018」。
旧車から自動車メーカーの最新コンセプトカーまで、639台もの車両を集めたなか、異彩を放つブースが存在していた。その名は「エスアンドカンパニー」。
車両販売、整備、板金、ラッピングなど、カーライフ全般で頼れるプロ集団は、特に欧州車のスタイルアップで名を馳せる存在。まだラッピングが珍しかった当時、本物のレザーと刺繍で身を包んだヴェルファイアや、エアサスを使ったリフトアップにデジタルカモフラを装飾したベンツGクラス(W463)、ラッピングしたボディの上から缶スプレーでステンシルを描くベンツSL(R230)など、彼らの手がけた車両は大きな反響を呼んだ。

また、日本ペイントとのコラボで製作し、当時では皆無だったマット×マジョーラにオールペンしたBMW3シリーズ(E46)では、ムーンアイズの石井氏が自ら描いたピンストを投入。他にも、フルメッキにラッピングしたアウディA5には、日本の鍛造ホイール「VOLK RACING TE37」をポルシェGT3 RSのボディカラーに塗装してセットするなど、これらのハズシな見せ方には賛否両論があったとはいえ、その後のスタイルアップに大きな影響を与えたことは言うまでもなし。
毎年変化する独創性にド肝を抜かされてきた。

そして、2018年の大阪オートメッセ。輸入車を中心としたゾーンには、BMW、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、とインポートカー界のトレンドを担う車両がズラリと展示。メーカーやショップは、得意とするジャンルやテクニックをPRしていたなか、またしてもエスカンは主戦場とは違う”魅せ方”だった。
フォードF150 ラプターとブガッティ・ヴェイロン16.4 。前者はそもそも日本未導入のモデルだし、後者は庶民とは無縁の超高価な100周年記念車”ブルー・サントネール”である。

前回に紹介したフォードF150 ラプターといえば、東京オートサロン2018の「TOYO TIRES」ブースで初披露したもの。
北米生まれの産物へ、ブリスターフェンダーを与えた「TRA KYOTO」のボディキット、ホイールはアメリカの鍛造モデル「Pokal Cutom Felgen Wheels」、そしてタイヤは日本が誇るタイヤメーカー「TOYO TIRES」の「OPEN COUNTRY R/T」をセット。美しいカラーリングでラッピングと日本のカスタム文化を込めたUSピックアップは、まったく新しいカスタムの価値観を投げかけた。

そして、ヴェイロンには”TOYO TIRES”のイメージカラーでラッピング。
足元には「AGIO」の鍛造ホイールを組み合わせるなど、数億円のクルマも躊躇なく手がけてしまう。そんな異次元な感覚こそ、エスカンの持つ懐の広さなのかもしれない。

本来、このようなモーターショーは、得意とする車種や自社の技術をアピールする場。時代の流行やセオリーにとらわれず、持ち前のひとつであるラッピングの技術力をPRすることも一切しない。
「見る者をハッとさせるクルマづくり」こそ使命。

一歩先のトレンドを創造すべく、華やかに2019年をスタートさせたエスアンドカンパニー。
来年の大阪オートメッセでは、どんな創作料理を手がけてくるのだろう。

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この記事の執筆者

東山 ちょう

Cho Higashiyama

某敏腕編集者

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誰もその素顔をみたことが無い。ただ分かっているのは凄腕の編集者であるってことだけ。いつかその人物像が明らかになる時がくるのか!?

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東山 ちょうCho Higashiyama

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