「なんじゃこりゃ!!ワイルド過ぎるだろう!!」
音楽の話ではない。
先日、ネットで買った商品が届いたのだ。
海外のサイトでオーダーした商品なのだが、開けてビックリ!
ダンボールの箱に商品がむき出しのまま入っていた。
日本のショップでは考えられないが、合理的と言えば合理的だが・・・
これが一体なんなのか・・・詳細は後ほど。
話は全く変わり、
「今、どんな音楽が流行っているんですか?」
という質問を受けることがよくある。
これは非常に答えるのが難しい質問である。
音楽業界の現状は様々な要素がミックスされていて、
ただ単に「アルバムの売上枚数=流行っている」とは言えない。
エッジの効いたロックバンドもいるし、オシャレなサウンドを聞かせるグループやアイドルもカッコいい音楽を世に送り出している。
「今、このバンドが来てる!」というのはあるけれど、
音楽全体として「コレが流行っている!」と言い切るのは難しい。
一昔前は「音楽チャートで上位獲得」、「ドラマの主題歌」、「カラオケで歌う」
この3つが大きな指標になっていた。
(最近では「星野源」と「RADWIMPS」がこれに当てはまる)
音楽の聴き方も昔とは変わって来た。
昔は家にステレオがあって、そこから流れる音楽を
家族や友達と共有していた。
「新しいアルバム買ったからウチに聞きに来る?」なんてリアルに誘ってた。
「オアシスのアルバム、聞いた?」
「まだー」
「え、じゃあ聞きに来る?」
「下心」を「音楽」という絶大なカーテンに隠して。
プレイボタンを押す指はかすかに震えていた。
そのような時代から音楽は聴くスタイルも届けるスタイルも
大きく変化してきた。
ここで登場するのが冒頭の写真である。
商品をむき出しで送って来たのは
Chance The Rapperという今、アメリカのヒップホップを代表する
ミュージシャンの1人。
チャンス君(尊敬と愛を込めてこう呼ばせて頂く)が他のミュージシャンと大きく違うのは自分の音楽を販売しないということ。
もう一度言おう、
「自分の音楽を販売しない」ということ。
彼はこれまでに作品を世の中に3作ほどリリースしているが、
そのどれもがフリーで聴ける。
ストリーミングという形でネットにアクセスすれば聴けるのだ。
なのでCDのようなパッケージは存在しない。
にもかかわらず、音楽界最高の栄誉とも言われる
グラミー賞を史上初、商業的作品をリリースせずに受賞した人物。
チャンス君が自分の音楽を販売しない理由は
「自分の音楽に価値をつけたくない」
値段を決めることでその音楽はそれ以上のものにはならない、
という理由だそうだ。
かっこいいぞ!!!チャンス君!!!
しかし、チャンス君も生活していかなければいけない。
どうしているのか?
もちろん、ストリーミングでもお金は入るし、ライブもギャラをもらえるが、
「グッズ」の収益がすごい!!
「3」という数字が入ったキャップがトレードマークのチャンス君。
このキャップもバカ売れ。
ちなみに、この数字の意味はリリースした作品が「3作品目」だったから。
単純すぎるぞ!チャンス君!!
他にもパーカーなどおしゃれで可愛いグッズがたくさん。
もちろん、彼の音楽作品が素晴らしいクォリティというのが
大前提であるから成り立つスタイル。
タダでも作品が良くなければ誰も聞かないだろうしね。
ただ単なるヒップホップではなく、ジャズの要素やソウルなどを
混ぜ、ヒップホップをあまり聞かない人でも聞きやすい音楽!!
そんなチャンス君を日本で観るチャンスがこの夏ある!!
SUMMER SONICで来日するのだ!!!
これは是非とも見たい!!話題のアーティスト!!
よければ彼の音源をチェックしてみて。
▼Chance The Rapper Official Web Site
http://chanceraps.com