と題したものの、東京に限定してカスタムカーを語る事はとても難しい。
そこは東京、神奈川、埼玉、千葉を始めとした首都圏を中心としたカスタムカーの未来を考えてみる。
ブランドさえ存続していれば、そのマーケットが安堵なスーパーカーと軽自動車のカスタムとは異なり、それら以外の絶版車種を中心としたカスタムカーは今後どのような道を辿っていくのか。
ストリートで慣れ親しんだカスタムカーは、中古市場価格の高騰、タマ数の減少、オーナーの高齢化でお先真っ暗かと言うとそうではない。
日本全国に散らばったプライベーターの凄腕職人と、それらに集う若者達というコミュニティが自然発生的に形成されている。
アイディアを思いつく人がいて、製作を手伝う仲間がいて、それを世の中に広める事が出来る自己完結型コミュニティだ。
自分の周囲には常に新たな事にトライアルする職人が多く、毎年のように職人が作り上げる”新車(カスタムカー)”が登場しているかのような錯覚に陥る。
しかしここが一番重要な要素になるが、凄腕職人の年齢分布は30代~50代と言ったところだ。その下の世代に技術が継承されているケースは極めてまれだ。
このままだと、そのサイクルは必ず途絶える時が来てしまう。
しかし道路事情を始めとし、高温多湿な気候や税金面で全くもって日本に馴染まないホットロッドやローライダーが今なお世代を超えて受け継がれ、再びそのムーブメントが息を吹き返しているのは事実だ。ましてや製造終了後60年越えなんてザラだ。
眩いローライダー達のように、美しい個体だけが生き残る消耗戦がカスタムカーの各カテゴリーで発生し、生き抜いたクルマ達だけが今後も輝き続け、オーナーと共に語り継がれるのだろうと思う。
多くの人が楽しめる世界で無くなるのは間違いないが、いきつくところまでいって淘汰され上澄みだけが残る世界というのも、それはそれで素晴らしいのかもしれない。
クルマに愛情を注ぐ人がこの世から消える事は無いしね。
つまり、結局は人間対人間の関係でバランスが取れている世界。アイディアを生む人、才能のある作り手、支援者、どれか一つでも欠けたら成立しなくなる。
という事は己の健康あって受け継がれるのがカスタムカーの未来である。
不健康自慢が多そうなカスタムカー界隈。風前の灯火のカスタムカーカルチャーを次の世代に受け継ぐ為にも、今一度自分の健康を見直してみてはどうだろうか。
最後に何が言いだしたのかと言うと、8月末に血圧140超えを叩き出しいよいよ高血圧クラブの仲間入りを果たし焦り始めたTOKYONUR自身への戒めとしてね…。
鹿田さんは、ボンネビルさながらの血圧200マイルクラブでしたっけね(笑)
健康大事でいきましょう。