先日、5泊6日で中南米のメキシコに行って来た。
メキシコと聞いて思いつく場所はどこだろうか?
リゾート地、カンクン?大都市のメキシコシティ?遺跡巡りの旅?
いや、実は今回の旅は観光がメインではなかった。
今回の旅は二日間で来場者数15万人を超える
メキシコ最大級の音楽フェス、PA’L NORTE(パル・ノルテ)を観に行くこと。
二日間に渡って開催されるこのフェスはサンタナを始めとするメキシコの大物アーティストはもちろん、ワールドツアーを行なっている超ビッグアーティストも登場する。
メキシコ北東部に位置するヌエボ・レオン州の州都、モンテレイ市にある広さ140ヘクタール以上、およそ東京ドーム31個分という広大な公園、フンディドーラ公園で開催される。
テキサス州ダラスでトランジットを含めて日本からおよそ15時間かけてメキシコ、モンテレイに到着。
メキシコに行くと人に言うと「危なそうだから気をつけて」と多くの人たちから言われた。
治安はどうなのか?財布もあまり人前で出さない方が良いだろう。
と、不安を抱えながらメキシコに向かった。
しかし、着いてみるとメキシコの方達は優しく、笑顔で迎えてくれて、自分が想像していたメキシコと全く違っていた。
もちろん場所によっては大変危険なところもあるのは事実なので気をつけなくてはいけないが、訪れたモンテレイという街はメキシコ第三のビジネスシティということもあり、昼間など街を歩いても危険な目に遭うということはなかった。
ただ、言葉はスペイン語で、英語もあまり通じないのは困った・・・。
宿泊したホテルのエアコンが壊れ、フロントに電話して修理してもらうというハプニングがあった。修理に来た男性とのコミュニケーションが取れず、ジェスチャーで「とにかく寒い」と伝えると「OK」と言って部屋の天井を開け出した。
これ、深夜一時過ぎの出来事。30分くらい天井裏で色々やってたが、結局治らず、持って来たユニクロのウルトラライトダウンでその夜は過ごした・・・
さて、本題に戻ろう。
今回のメキシコの目的、野外フェスPA’L NORTE
このメキシコ最大級の音楽フェスに日本から東京スカパラダイスオーケストラが出演するのをどうしても観たくてメキシコまでやって来た。
海外のフェスはスケールが大きい!!
東京スカパラダイスオーケストラは初日の大トリ。
深夜一時のステージに登場。ステージの前に現地メディアからの取材を受ける記者会見があった。その記者会見に潜入することに成功。
すごい数の現地メディアが日本から来た東京スカパラダイスオーケストラに取材をしている。
そう、スカパラはメキシコで絶大な人気を誇る。
パルノルテの会場でも来ていたメキシコの人たちから「日本から来たの?スカパラ最高!大好き!!」と何人もに声をかけられた。
そして、この記者会見で試しに手を挙げてみたところマイクが回って来て現地メディアに紛れて質問することにも成功した。
日本のラジオ局から来ました、と自己紹介するとオオーッというどよめきとWELCOME TO MEXICO!と声をかけてくれた。
記者会見が終わり、いよいよスカパラのステージ。
大勢の人たちがスカパラの音楽に合わせて盛り上がっている。
楽器を手にしたステージ上の九人はめちゃくちゃカッコよくて、とても誇らしかった。
言葉も文化も違う、遠い遠い国で彼らが鳴らす音で踊り、歌うオーディエンスの姿からまさしく音楽は国境を越える瞬間を体感した。
スカパラの曲で”PARADISE HAS NO BORDER”という曲があるのだが、この曲をメキシコで聞けたことは今後のDJ人生においても忘れられない、音楽が好きで良かったと思える瞬間だった。
それにしても刺激的な旅だった。
そして、メキシコに行く前と後ではメキシコに対するイメージも想いも大きく変わった。
またいつか遊びに行きたい。