酒場や飲食店の取材が多い『ミーツ・リージョナル』のような雑誌をやってると毎日どんな食生活をしているの? と聞かれることが多いです。
そういうわけで、平成から令和に変わった直後の5月を日記形式で。
5月某日
令和しょっぱなは、焼肉。焼肉は、個人的にはほとんどいかないのですが、仕事上(仕事上って言うんですかね? こういうの)、なぜか焼肉に行くことが多いです。結果、月2~3回は焼肉に行っているような。通天閣の間近にあるここでは、ロースターでTボーンを焼かせてくれるのです。焼かせてくれるというか、焼いてくれるのですが。焼肉に積極的に行けないのは、前回書いたとおり焼くのに自信がないのと、プロが焼いた方が絶対に旨いから。Tボーンは、もちろん上手に焼いてくれました。プロすげえ。
5月某日
北新地の某お鮨屋さんへ。ここ最近の流行りなのでしょうか、焼肉に引き続きお鮨も行くことが多くなりました。歳? いや、歳と言われればそうかもしれません。とはいえ、焼肉に鮨って、どうにもバブル感があってどうか、とも思います。そうは言っても、お鮨が嫌いな人がいましょうか? ここ最近のテーマでもありますが、回転寿司から超高級鮨まで、老若男女幅広く。料理としては、鮨飯にネタというシンプルな構成ながら、とても奥深い。値段も2貫100円から、おまかせ数万円まで。ま、オイシイから、という簡単な答えなのかもしれませんが。しかし、そこそこの高いお鮨屋さんの場合、設えとか手つき(目付き?)、パフォーマンスまで含めてのカウンター芸術だと思います。バーと同じく、静かなエンターテイナーとしての場かと、グッと思いました。
5月某日
先日発売した、「京都特集」の御礼参りで京都に。知己のデザイナーさんと、はしご酒。特集で御世話になったお店を、駆け足で回っていきます。アフターフォローと言ってはなんですが、記事の評判もろもろ街の感想を聞くこともできます。次のネタも仕入れられる、イイチャンスです。と、最初は勢い込んでいくのですが、その勢いも2~3軒目くらいまで。そこから先は、なんとなく腰が据わってきて(目も据わってきて?)、ダラダラと飲みはじめてしまうのがいつものこと。途中、知り合いなんかにあって合流して雪だるま式に人数が増えたりして、これまた大混乱。そんなこんなで、古都の夜は更けていきます。京都から大阪に帰るのに、終電がかなり早い、というのもネックではあります。
5月某日
次号は「天満特集」、その次は「大阪スパイスカレー特集」。なので、昼はカレーを食べて、夜は天満に飲みに行くというロケハンの日々。いつも天満で行く店の近くにウン十年やっているという小料理屋を教えてもらう。これが、なんというかとてつもなくイイ店で。10年以上天満に来てますが、こんな近くにこんなイイ店があるのを知らなかったという不覚。うまく言えないのですが、すべての塩梅が良い店。しかし、この塩梅の良さというのは人によって違うので、万人にはお勧めできるというものではないのですね。なので、あえて詳細は書きません。こういうのは、見つけたヨロコビ含めて旨みだと思うので。
5月某日
お誘いを受けて、豊中の隠れ家焼肉店へ。また焼肉だ! 音楽関係、芸能界関係、お菓子関係、お肉関係など、業界人の方々が集まる会。しかし、ギョーカイ人ってなんなんでしょうね。ネジ業界も業界だし、紅ショウガ業界も業界ですよね。仕事してれば、誰しもそれぞれの分野のプロじゃないかと。あなたの業界はなんですか? まあまあ不便な場所なので、シャッと肉を食べて、みんなシャッと帰るスタイル。2次会がダラダラないと最近は嬉しいです。オトナになったと思う瞬間ですね。