このコラムの初回で、「いい店なんてのは、人それぞれの価値観なので、そんなものはない」と書いたのですが、それでもやっぱり「いい店」って言ってしまうし、知りたいですよね。
そりゃそうだ。
確かに、僕自身も例えば東京に出張に行った場合、「なんかいい店ないっすか?」とばっくり聞いてしまうこともしばしばあります。
(エスカンの鹿田シャチョーにもよく聞かれます。なんかいい店知らん?って)
ただまぁ、これだと質問の幅が広すぎて、選ぶ方もわけがわからないといいますか。
場所は? 時間は? 人数は? などなど、諸条件を踏まえた上での、「いい店」でないと意味が無い。
食べるのがメインなのか、飲むのがメインなのか、とか。
なので、「いい店を教えて?」と聞かれた場合、3つ条件を下さい、ということにしています。
「今流行りの店、オッサン4名、駅チカ」
「大阪っぽいものを食べたい、最終の新幹線に乗る、個室」
「女の子が多い、立ち呑み、梅田」
とか。
これ以上条件が縛られると、ピンポイントになりすぎてお店を提案しても「なんか違う・・・」みたいな反応をされることが多いです。
ばっくり探している人って、ある程度のバリエーションがあって、その中から選びたいんですよね。
ワガママですね。
(鹿田シャチョーのことではないですよ)
3つくらいの条件だと、ほどよく幅を持たせて
数軒から10軒くらいは出せるかなと。
食べログでも調べられそうなものですが、玉石混淆のリストになってしまうし、最近だと食べログに載ってない店も増えてきた感じがしますし。
場所によっては、100軒近くでてきたり、逆に2軒くらいしかヒットしなかったり。
そのへん、街をうろうろして雑誌を作っている強みだなぁとは思います。
話が戻りますが、車やタイヤ選びでも同じことがいえるんじゃないでしょうか。
「とにかく速い、中古でもいい、赤色」
「4人乗れる、荷物がたくさん乗せられる、燃費が良い」
とか
そう思うと、他人に何かを教えてもらうときは3つくらい条件をつけるといいのかもしれません。
よくわからない人生訓のようになってしまいました。
とはいえ、やっぱり「いい店」は自分の足で探して、自分の舌で感じて見つけるのがいいと思う気持ちはかわりません。