気がつけば5月。普段ならば初夏の瑞々しさを感じる1年でも特に好きな時期なのだが、今年は新型コロナウィルスの影響で外に出ることも少なく、家とラジオ局の行き帰りの時に「だいぶ暖かくなったな」と感じる程度。
これだけ家時間が増えると食べることが楽しみになる。
自分で簡単なものではあるが料理をしたり、何よりUber Eatsには大変お世話になっている。
あの大きな正方形のブロックのようなバッグを背負い、レストランで受け取った商品をお客さんのところへ届ける。
今までデリバリーと言えばピザ、その前は出前可能な中華や寿司などに限られていたが、ウーバーのおかげでこの巣篭もり生活も楽しめている。
そんなウーバーイーツを配達している人たちの多くが利用している「自転車」
1813年、ドイツのカール・フォン・ドライス男爵が脚蹴り式の二輪車を発明。
これが現在の「自転車」の起源とされている。意外にも自転車の歴史は短く、200年ほど。
今では用途に応じて様々な自転車が開発されている。
僕が小学生の頃は「6段ギア」、「ライトが車みたいに光る」自転車が人気だった。
買ってもらった自転車はまさに相棒で、それまで行ったことが無い遠い場所にまで運んでくれるマシーンだった。
そんな「自転車」をテーマにした曲もたくさんある。
まずは世界的ヒットした自転車ソングといえば
Bicycle Race / QUEEN
Fat Bottomed GirlsとのダブルA-Sideシングルとして1978年にリリースされた。
この曲のエピソードはフレディ・マーキュリーがホテルの部屋でフランスの自転車レース、ツールドフランスを見ていたのがきっかけ。
タイトルを訳せば「自転車競争」一見子供っぽいテーマだがQUEENが手がけると遊び心ある芸術的音楽になる。ちなみにセクシーなのはジャケットだけでなく、ミュージックビデオも裸のモデルがウィンブルドンスタジアムを自転車で走るというなかなかカオスな内容となっている。
続いて、90年代日本の音楽シーンに欠かせないバンド、
JUDY AND MARY
彼らもタイトルそのまま「自転車」という曲がある。
恋をした女の子が子供から大人への恋の階段を登っていく。
「自転車をこいで海を見に行く」というサビのフレーズは近所のプールサイドから遠くの場所まであなたと行きたい、でも自転車というフレーズを歌うことでジュブナイルさが表現されている。
そう、「自転車」というのは青春の象徴でもある。
バイクや車とは違い、自分の足で漕がなければ進まない乗り物。
道交法で禁止されているので実際にやってはいけないが、「ニケツ」に甘酸っぱさを覚えるのはまさに。しかも、制服で彼女を後ろに乗せて・・・
キュンキュンくるね。
THE爽やか自転車ソングの代表と言えば
夏色/ゆず
この長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せてブレーキいっぱい握りしめて下っていく
R-18青春文学を代表するような表現だ。
これが電動アシスト自転車ではダメだし、30代だったら「車じゃねぇーのかよ」と思われる。年代によって自転車の存在も関係性も変わってくるようだ。
さて、そろそろ今夜もウーバーイーツを頼もうかな。