更新がだいぶ遅れてしまった。シカタ社長、すみません!
前回の『完成してしまったかもしれない魯肉飯(1/3) 序章とライス編』から7ヶ月も経ってしまいました。その間に、みなさん、社会は大きく変わりましたね。毎晩三茶を飲み歩いては、せい家のラーメンとチャーシュー丼で締めくくり、諸先輩に呼ばれれば話には一切耳を傾けず「しゃぶしゃぶってヘルシーですね!」などと言いながら肉を貪っていた自称・俳優(27)の男も、緊急事態宣言下の自粛生活で大いに内省し、とことん落ち込んで、ちょっと変わりました。
なんと俺、今では毎日10キロ走っている。深酒もやめたので朝も早く起きて、白湯をゆっくり飲んで1日を始めています。だから、申し訳ないのですが、今は魯肉飯なんて全然食べたくないし作りたくないんです。だってめちゃくちゃ油っぽいし、絶対身体に悪いでしょう、なんて吹聴していたらシカタ社長から電話が来て、記事の続きはよ書けや、と叱られてしまいました!そうして、いま俺はデスクの前に座っています。
付け合わせとはそもそも……
さあ、今回は魯肉飯の付け合わせについて考えます。
付け合わせ、付け合わせ。あらためて付け合わせって一体なんなんでしょうか。
weblio辞書によると「料理に添えて主となる具材の味を引き立たせたり皿に彩りを加えたりする具のこと。カレーに対する福神漬けなど。」
具材の引き立たせ方にも色々ありますね。甘味に対して少し苦味を加えるような、真逆の味を少し足すことで主役を引き立てる付け合わせ。辛いカレーの甘い福神漬けはそちら寄りの考え方なんではないだろうか。一方、カレーに千切りキャベツを加えることがありますが、あれは少し濃い目の味付けに対してそれを緩和する目的の付け合わせですね。
魯肉飯の付け合わせといえば、黄色い沢庵、みじん切りの高菜炒め、青菜の水煮。
この三つを現地ではよく見かけます。沢庵や高菜は塩っ辛く作られていることが多いので、これは甘いコクのある魯肉飯を引き立てる付け合わせなのかもしれません。青菜の水煮は、濃厚な魯肉を緩和する付け合わせという感じがします。
何を付け合わせましょうか……
さて、僕の魯肉飯には、何を付け合わせようかしら。前回書いた通り、日本の丼もの文化に合わせて魯肉飯を作ると、魯肉の味と油がいささかしつこい。これを緩和するためにお米はササニシキの玄米を選びました。付け合わせも、魯肉のしつこさを緩和する方向で考えていいのかもしれません。となると青菜の水煮か。しかし、ちょっと面白くないですね。
ここで思いついたのが生野菜。魯肉飯に生野菜は、台湾では見たことがありません。そもそも台湾では食堂では生野菜を出すところはほとんどないので、台湾に住んでいた頃はサンドイッチ屋のサブウェイで生野菜を補給していました。
生野菜といえば、みなさん、わさび菜ってご存知でしょうか。名前の通り少しピリッとした爽やかな味わいの葉っぱです。関西では愛彩菜(あいさいな)なんて呼ばれることもあるそうです。
この頃、このわさび菜にとことんハマっています。味も美味しいし、なにより千切ってお皿に盛るだけでいいので、簡単なんですね。
今回はこのわさび菜を魯肉飯の付け合わせにしたいと思います。
次回、最終章・魯肉編 最高の魯肉飯、完成します