自分が担当しているApple MusicのJ-Pop Now Radioでは
毎週いま注目のアーティストや音楽をお届けしている。
https://music.apple.com/jp/station/vaundy/ra.1561869401
ソーシャルメディアからヒットが生まれるこの時代、新しいアーティストや
音楽がザクザクと登場している。今こうしている間にもきっとどこかで
自分の曲をネットにアップしているだろう。
新しい音楽に出会えるのはいつでもワクワクする。
あまりに早くて追いつけていない自分もいたりするが…。
音楽チャートを見ていると女性シンガーが多いのに気付く。
YOASOBI、あいみょん、LiSA、ヨルシカなどなど
これは空前の女性シンガーブームと言ってもいいだろう。
そして、「声」に特徴のあるアーティストが続々と登場している。
一昔前だと声に特徴がありすぎるアーティストは個性が強すぎて
ヒットに恵まれづらい頃もあった。
自分なりに分析してみるとこの20年くらいで広がった
「ボカロp」と「歌い手」という存在が大きいのではないか?
ボカロpとは音声合成ソフト、ボーカロイドで曲を作りネットにアップロードする
音楽家のことを指す。
ボーカロイドで作られた声というのは当然生身の人間の声とは違い、
無機質な、特徴としてはキーが高い女性の声。
このソフトを使いこなし、音楽を生み出すアーティストが増えて行き、
ボカロpが辿り着いたのは「やっぱ温度を感じられるヒューマンヴォイスに
歌って欲しい!」ということなのではないか?
そこでYouTubeなどに「歌い手」としてカバー動画をアップしている
シンガーとコンタクトを取って曲を作るということになっている。
実際、「春を告げる」が大ヒットのyamaは曲を作った今や売れっ子
ボカロpの「くじら」と顔を一度も合わせることなくネット上のやり取りで
「春を告げる」を作った。
すごい時代が来たなと肌で実感している。
先述した「声に特徴のある」という意味ではyamaもそうだが、
「にしな」もかなり特徴のある声の持ち主だ。
先日「odds and ends」という初のアルバムがリリースされた。
https://music.apple.com/jp/album/odds-and-ends/1561993051
あどけなさと大人っぽさが同居したような声。
心の内を見透かされているような気にもなる。
1998年生まれのシンガーソングライターは今後どのように成長するのか?
そして、もう一人紹介!
2017年メジャーデビュー、日本語、英語、韓国語を操るトリリンガル
ラッパー/シンガー「ちゃんみな」愛称は「練馬のビヨンセ」
デビュー当時からその存在は飛び抜けて個性を放っていたが、
2021年、ようやく時代がちゃんみなにマッチした。
https://music.apple.com/jp/album/bijin-ep/1557468286
ラップもカッコいいが、ゴスペル調の「ダリア」も迫りくるような緊迫感と
圧倒的な表現力。ネクストステージを予感させるアーティスト。
今回は奇しくもひらがな表記のアーティスト2人。
新しい音楽の扉をノック!!