「しかし、この状況がこんなにも長く続くと思わなかったよね~」
人と会ったときの会話の入り口として天気や花粉、桜の開花状況に加えて
新たなフレーズとして定型文として使われることが多くなった。
昨年の今頃は「ゴールデンウィーク頃には大丈夫になってるでしょう」なんていかに楽観的だったか。
今では映画やドラマなどを観てもコロナ前/コロナ禍で表現の仕方が大きく変わった。
感覚としては紀元前/紀元後くらい違う。英語で表記するなら“BC/AD”である。
BCはBefore Christ=キリスト前という意味だよね。
ん?となると「AD」は一体なんの略だ?
ACでキリスト誕生後とはならないの?どういう意味だろう?
ADはラジオやテレビではアシスタントディレクターであるが、そんな訳ない。
ググってみた。
ラテン語のAnno Dominiから来ているらしく、意味は「主の年に」らしい。
…もうこれ以上は深く探るのは止めておこう。
さて、映画やドラマなどで以前と大きく変わったことの一つが「マスク」である。
ドラマでマスクを付けて演じる俳優に違和感を感じなくなった。
これは無意識に意識改革が自分の中で起きているということなのだろうか?
コロナ前の映像で人が密集していると「おおっ、、、大丈夫か?」とちょっと思ってしまう。
去年の今頃はマスクが品薄になって、ポリウレタン素材のマスクを洗って使用していたことを思い出した。カバンの奥から未使用のマスクが出てきたときは宝物を発見したような喜びがあった。
このマスクも国が変われば目的や意識が全然違うことも学んだ。
トランプ政権下におけるアメリカではマスクはアンチ共和党のシンボルになっていたが、
民主党のバイデン氏が大統領となるとそれも変わったように思える。
先日開催されたアメリカ最大の音楽賞、第63回グラミー賞。
無観客で開催され、屋内では無く、テラスのような屋外で授賞式が行われた。
ノミネートされたアーティスト達はディスタンスを保ちながら、鮮やかなドレスに合わせたマスクが印象的だった。
全身グッチコーデでマスクもグッチ仕様!だったのは昨年に続き今年も主要部門である
レコード・オブ・ジ・イヤーを受賞したビリー・アイリッシュ
アルバム・オブ・ジ・イヤーを受賞したテイラー・スイフトもドレスに合わせた花柄のマスク。
そして、最優秀R&Bパフォーマンス賞で28冠目のグラミー賞を受賞し、
シンガーとして、女性アーティストとして歴代最多受賞アーティストとなったビヨンセ
黒のマスクにサングラス。迫力すごい!これは一般人がやったら完全に
怪しくなるコーデもバッチリ決めるあたりさすがビヨンセ。
いま改めてビヨンセのアルバムを聴いているけど、クォリティめちゃ高い。
ヒップホップをベースにしながらマニアックになりすぎないメロディで
聞きやすいし、内容も社会的なことも訴える曲もあり。
これは毎年ノミネートされるのも納得である。
https://music.apple.com/jp/album/the-lion-king-the-gift-deluxe-edition/1525559064
今年のグラミー賞はパフォーマンスも素晴らしかったし、観ていてエンターテイメントの力も感じたが、やはりお客さんがいないのは寂しく感じた。
来年こそは会場にお客さんを入れて開催出来るといいね。
まさしく、BC/ACでコロナ前/コロナ後の世界が待っていると信じたい。