暗闇の中、手探りで彷徨っていた2020年に比べて2021年は少し明るい光が差し込んで来たように思う。
自分のスケジュールも前半は空白が多かったが、7月、8月あたりから徐々にイベントなども増え始め、10月に入り、緊急事態宣言が明けてから音楽業界は加速していった。
綱引きで相手が少し体勢を崩した隙を狙って今だ!今だ!今だ!というような勢いである。このまま一気に見えない相手を倒したいところだ。
12月11日土曜日、この日を数ヶ月前から心待ちしていた。
矢沢永吉のコンサート。
毎年年末は矢沢永吉のライブで燃焼して一年を終えていたが、昨年はツアーが開催されず。2年ぶりの矢沢のライブとなった。
コンサートのタイトルも”I’m back!!”
矢沢が戻って来た! そして上下白いスーツのファン達も戻って来た!
この白いスーツのジャケットの下は素肌である。
「今日はそんなに寒くなくて良かったね笑」なんて話し合っている。
久しぶりに集った仲間たちの顔を見て嬉しそうなファン達。
まるで同窓会のような雰囲気である。
それにしてもこの白いスーツはこの2年、どこにしまっていたのだろう?
開演時間が近づき会場に入る。
矢沢永吉のライブといえば開演前から場内で起こる
「永ちゃんコール」
ライブに向けて自分たちのテンションを高める行動かつ、永ちゃんに対してリスペクトとラブを送るためのコール。
しかし、声を出してはいけない状況である。
永ちゃんコールも禁止とオフィシャルの注意事項にも記載されている。
では黙ってそのまま開演時間を待つのか?
そうではない。声が出せないのなら手を叩け!エアー永ちゃんコールが会場で巻き起こっていた。
誰よりも大きな音で精一杯手を叩く。
不思議と声が出ていないのにみんなの永ちゃんコールが聞こえるのだ!
ステージに現れた矢沢永吉は72歳という年齢を感じさせない、
パワフルなロックンロールを2時間びっちり披露。
来年は50周年らしい。
今回も矢沢永吉のライブといえばこの人、レーシングドライバーの古賀 琢麻氏と参戦。
この大きなバスタオルを広げればディスタンスを保って写真も撮れる。
ライブ終盤のあの曲でのタオル投げも今回は禁止。
それにしても圧倒的なパワー。
生の音楽の力も凄いが、矢沢永吉という人間の計り知れないエネルギーに本当に驚きっぱなしだった。
そして、その姿を見て自分も頑張ろう、そう思わせてくれるミュージシャン。
来年は50周年、何かスペシャルなことがあるかな?
それを楽しみに2022年を過ごしたい。
しかし、あんなに手を叩いたライブも無かったな~手がジンジンしてた笑
今年もお世話になりました。
また来年、よろしくお願い致します。